耕畜連携で、循環型農業の確立に取り組んでいます

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米や野菜等を生産している耕種農家へ畜産農家から堆肥を供給したり,逆に転作田等で飼料作物を生産し,畜産農家の家畜の飼料として供給する等,耕種サイドと畜産サイドの連携を図ることを『耕畜連携』といいます。当牧場は地域の農家の方との耕畜連携を積極的に行い、持続可能な農業『循環型農業』の確立を目指しています。

循環型農業とは

地球温暖化や海洋汚染などの問題が取り上げられる中、近年では環境にやさしい農業のあり方を追求する動きが強まっています。そして、その施策の一つが『循環型農業』と呼ばれています。循環型農業というのは、従来の化学肥料や農薬などだけに頼るのではなく、一般家庭や畜産業、工業などから出た本来ならば廃棄する物を肥料として活用し、資源を循環させる農業のシステムを指します。当牧場で行っている具体的な取り組みとしては、牛のフンを堆肥化し、それを地域の農家の畑へ肥料としてお届けしております。

循環型農業の利点

昔の農家は、草や虫を人の手で取り除き、ワラや家畜のふん・尿をたい肥として作物を育てていましたが、今では効率よく農作物を生産するため化学肥料に頼り、家畜の飼料さえ輸入することが一般化しています。「循環型農業」は、家畜のふんや尿・人間の食べ残し、作物のワラなどを堆肥に活用して微生物に分解させることでよい土をつくり、農産物に栄養を与えるという、持続可能でエコな循環を実現させる事が目的です。地球環境の保全はもちろん、日本の食糧自給率を向上させ、将来の食糧問題を解決することにもつながると言われています。

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